逮捕されたら家族にどのような影響が及ぶのでしょうか？

本人が逮捕され、刑事事件の被疑者となった場合、警察官ら捜査機関は、家族にも事情聴取することが多々あります。

警察官らの捜査は、事件が起きた原因等の事件の背景事情にまで及ぶものであり、本人から事情を聴くことはもちろん、家族からも有益な情報を得られることは多々あるでしょう。

例えば、万引き事件であれば、警察官が、本人の家族に対して、本人の生活状況、資産状況、就労状況等を聴取したり、性犯罪であれば、警察官が、本人の家族に対して、本人の性癖、性的嗜好等を聴取したりします。

〇〇容疑者を逮捕したというニュースは、日ごろ見聞きされていると思いますが、逮捕されると、マスコミが実名で報道する可能性があります。

逮捕されたことが、当然に有罪となることを意味するものではありませんが、近隣の住民の逮捕されたことが知れ渡ると、家族は、肩身が狭い思いをすることになるでしょう。

家族が逮捕されたことにより、近所の方々が疎遠になった、まともに口をきいてくれなくなった等ということもあるようです。

場合によっては、本人が逮捕されたことを近隣住民に把握された結果、引越しを余儀なくされるということもありえます。

逮捕されなければ、報道される危険性は低下するため、何か事件を起こしてしまったら、早めに弁護士に依頼をして被害者と示談をしたりする等して、逮捕される前に事件の解決を図った方がよいでしょう。

逮捕された本人が、一家の大黒柱であって、逮捕されたこと等が原因で失職したり、身柄拘束が長期化することで長期間収入が得られなかったりした場合、家族が生活に困窮する可能性があります。

また、刑事事件に対応する費用、具体的には、弁護士費用、被害者が存在する犯罪ならば被害弁償金または示談金、場合によっては罰金といった費用を家族が負担しなければならないケースも多々あるでしょう。