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書類送検されたら実名を公表されてしまうのでしょうか?

  • 文責:弁護士 上田佳孝
  • 最終更新日:2023年7月18日

1 書類送検とは

書類送検という言葉は、刑事訴訟法などの法律に規定されている用語ではありませんが、犯罪捜査のために警察が収集、作成した捜査資料を検察庁に送る手続のことを指します。

また、書類送検という言葉は、罪を犯したと疑われている被疑者が逮捕等の身体拘束を受けていない場合に使われるのが一般的と思われます。

2 書類送検による実名公表

結論から述べると、書類送検されたら実名が公表されるということは、ほとんどないと思われます。

逮捕等の身柄拘束を受けている事件を身柄事件と呼ぶのに対し、逮捕等の身体拘束を受けていない事件は、在宅事件と呼ばれています。

被疑者が芸能人等の著名人である等の特別な事情が無い限り、在宅事件自体、捜査機関が公表したり、マスコミが報道することは、ほとんどないと思われます。

実際、テレビ等の報道を見ていると、実名報道含めて事件が報道等されているのは、逮捕等の身柄拘束された事件が多いと思います。

そして、書類送検は、在宅事件の捜査手続きの一環としておこなわれるものです。

在宅事件は、事件自体が公表されることが少ないのですから、捜査手続きの一部分である書類送検されたら、実名を公表されるということも少ないと思われます。

3 実名公表について

先程、被疑者の実名含めた事件の報道がされるのは、逮捕等の身柄拘束が伴う事件が多いと述べましたが、報道されるのはその中でも一握りの事件です。

例えば、大麻や覚醒剤といった違法薬物の所持、痴漢や盗撮等の性犯罪、傷害事件等、多発している事件では、被疑者が逮捕されても、被疑者が著名人、公務員、大企業の社員等でなければ、報道されることは、あまりありません。

ただ、あまりないといっても、事件や実名を公表、報道するかは、警察や報道機関の判断ですので、ありふれた事件でも報道されることはありえます。

犯罪に関与した場合に実名公表を確実に止めることができる手段は、思いあたりませんので、犯罪に関与したことによる実名公表が怖いなら、犯罪に関わらないようにすることが一番ということになります。

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